トークスキルを磨く|[復唱][あいづち]の本当の使い方知ってる?

トークスキル
トークスキルを磨く
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[復唱]を覚えれば、信頼感を築き、こちらの要望を受け入れやすくします。
[あいづち]を覚えれば、「あなたと話すのは楽しい」「また、会いたい」と思ってもらえます。

コミュニケーション(特にコールセンター)において、[復唱]と[あいづち]は大切だよって書かれています。

[復唱]では、使い方の説明について書かれていますが、もっと強力な効果についてはあまり書かれていません。今回は、[復唱]の強力な効果と、[あいづち]では、「楽しい、また会いたい」て思ってもらえる簡単・便利なテクニックについて説明します。

このカテゴリーでは、コミュニケーションの中からトークスキルについて考えていきます。言葉の使い方で、人に与える印象や行動が変わります。コールセンターや営業でも十分参考になる内容です。是非、仕事にプライベートにお役立てください。

第4回  

私は あなたの話をちゃんと聞いてます。[復唱]

あなたの話をちゃんと聞いてくれるのってうれしいですよね?相手もあなたがちゃんと話を聞いてくれると嬉しいのです。

でも、例えあなたが、相手の話を聞いていたとしても、「私はあなたの話をきちんと聞いてるよ。」って相手に伝えなければ、相手はわかりません。

では、どういう風にすれば、相手は「この人は私の話、ちゃんと聞いてる」って思ってもらえるでしょうか?動作としては、

  • 相手の方を向いて話を聞く
  • 目を見て話す(聞く)
  • うなずく

などがあります。(動作については、また別の機会に話します。)
今回は、トークスキルとして話を進めます。

マキ
マキ

ねえ、博士聞いてくださいよ。

昨日ね、○■☓△‘&%?・・

博士
博士

ふーん・・・・・・。

マキ
マキ

そしたら、▲○◇$%&#・・・

博士
博士

うん。・・・・・・・。

マキ
マキ

博士!ちゃんと私の話聞いてますか?

博士
博士

ちゃんと、聞いてるよ。

マキ
マキ

そんな気のない返事じゃ、ちゃんと聞いてくれてるのか

どうかわからないじゃないですか!!!

博士
博士

ははは、ゴメンゴメン。

今日は、その話をしようと思ってたんだよ。

あなたは、[復唱]ってコトバ聞いたことがありますか?コールセンターのお仕事をされた経験があれば、復唱は大事って習います。では、復唱って何のためにするんでしょうか?

きっと、コールセンターではこのように教わっていると思います。

1. お客様の言ったことちゃんと聞いてますよという意志表示
2. お客様の内容にズレがないかの確認。[注文内容][名前・住所・TELなど]

はい。これらはとっても大事ですね。

復唱に隠された、絶大な効果とは?

でも、あまり知られてませんが、心理学的観点からみて、もう1つ大切な要素があります。私個人としましては、この効果の方が重要だと思っています。

その効果とは何か?

それは、[YES-SET法]という、非常に強力な手法と絡んでいるのです。[YES-SET法]の詳細については別の機会でお伝えしますが、概論だけ言いますと、

人は、YES(はい)と何度も言い続けると、肯定的な気持ちになり、相手の要望を受け入れやすくなる

という、心理と密接な関係があるのです。

簡単な例をあげてみます。
ここはコールセンターで、あるお客様のお名前、住所、電話番号を確認しているところです。

OP :「それでは、お名前、郵便番号、住所、電話番号を登録させて頂きます。」
お客様:「xxxxxxxx」

OP :「○○様、それでは復唱させて頂きます。」
OP :「お名前は、○○ 漢字では○○で宜しいでしょうか?」
お客様:「はい。」

OP :「ありがとうございます。続きまして住所を確認します。」
OP :「郵便番号は、xxx-xxxxですね?」
お客様:「はい。」

OP :「続きまして、住所は、○○県□□市・・・・・で間違いないですか?」
お客様:「はい。」

OP :「ありがとうございます。続いて電話番号ですが、xxxxxで宜しいでしょうか?」
お客様:「はい。」

OP :「ありがとうございます。登録させて頂きました。ところでお客様、1点ほどお願いしたいことがあるのですが・・・・・・。」

個人情報の確認復唱だけで、4回[YES]を取ることが出来ました。そして、その後に、[お願い]をしています。

では、この個人情報の確認復唱なし だとどうなるでしょうか?

OP :「それでは、お名前、郵便番号、住所、電話番号を登録させて頂きます。」
お客様:「xxxxxxxx」

OP :「ありがとうございます。登録させて頂きました。ところでお客様、1点ほどお願いしたいことがあるのですが・・・・・・。」

文章だけだとお伝えするのが難しいですが、このニュアンスお分かりになりますか?

さらに、復唱の場合、あなたの問いかけに対して必ず返事は[YES(はい)]です。

A:「今日は、ちょっと寒いね?」
B:「そうね。寒いね。」

と[YES」となる場合もありますが、

A:「今日は、ちょっと寒いね?」
B:「そうかしら?私は平気だけど・・・。」

と[NO]となる場合もあります。

復唱のスゴイところは相手が言った内容を返す話法なので、相手からの返事は 必ず[YES(はい)]となるのです。

復唱を使ってみよう

それでは、実際に復唱を使ってみましょう。頭でわかっても実際に使ってみないと、すぐには使えません。他のトークスキルも同じですが、自分が「なるほど!」と興味を持ったスキルは是非使ってみて下さい。

私の場合、興味持ったスキルは、さりげなく身近な人で試してみたり、架空のシチュエーションを設定して、頭の中で会話をする練習をします。

では、復唱にはどんな種類があるのでしょうか?

復唱の種類|4つの復唱

復唱には、4つの種類があります。

  1. オウム返し[相手の話した通りを返します。]
  2. 事実の復唱[相手の話した事実の部分を返します]
  3. 感情の復唱[相手の話した感情の部分を返します]
  4. キーワード復唱[相手の話したキーワードを返します]

基本は、[1.オウム返し]ですが、すべての話を[オウム返し]で復唱していくと、会話がまどろっこしくなってしまいます。そこで、4つの復唱を使っていきます。実際の例をあげてみましょう

相手:「昨日、友だちとディズニーランドに行って、すごく楽しかったよ。」

あなた:
[①オウム返し] :「昨日、友だちとディズニーランドに行かれて、すごく楽しかったんですね。」
[②事実の復唱]:「昨日、友だちとディズニーランドに行かれたんですね。」
[③感情の復唱]:「ディズニーランドは、すごく楽しかったんですね。」
[④キーワード]:「ディズニーランドですか。」

となります。復唱するために、サンプル文を作っての練習だけでは、なかなか実際の会話で使えません。意識的に使ってみることが大切です。

そして、コールセンターの方は是非、復唱を[注文内容][名前・住所・電話等]だけでなく、会話のなかで使ってみましょう。きっと、その効果を感じられると思います。[YES-SET効果]

注意点が2つあります。

1.重要な事象は、必ずオウム返しを使いましょう。オウム返しを使うことによって、ミスコミュニケーションを防ぐことができます。

2.感情の復唱を使うときは、気をつけましょう。感情の復唱は、相手の感情のみを復唱し、自分が同意しないことが大切です。

お客様:「・・・・て、ひどいよね?」
OP   :「・・・・・て、ひどいですよね?」
お客様:「・・・・て、ひどいよね?」
OP   :「・・・・・て、ひどいとお思いなんですね?」

自分が、ひどいと思っていないときに、「ひどいですよね」と言うと、自分の心にウソをつくことになります。これを続けていくと、[ウソをついている自分]になってしまい、自分のことを嫌いになってしまいます。あくまでも、相手が言った事実を返します。

続いて、[あいづち]について、解説します。

話に心地よいリズムを作る|あいづち

復唱とあいづちとの違い

復唱は、主に相手の話をちゃんと聞いているという意思表示なので、信頼感を与えます。また、必ず[YES]と言わせるので、無意識に心地よさも与えてます。

あいづちは、相手の会話に合わせて合いの手を入れる感じです。会話にテンポ感をつけることが出来ます。気を付けなければいけないことがあります。それは、楽しい会話にすると言うことです。

もちろん、クレーム対応や不幸などで、楽しい会話が出来ないときもありますが、基本的には楽しい会話の方が良いですよね?では、どうすれば楽しい会話になるのでしょうか?

相手が楽しくなるあいづちとは?

次の会話を見てください。

A:「昨日、忘年会でね。」
B:「へえー、素敵!」
A:「盛り上がっちゃって、焼酎1本飲んじゃった!」
B:「すごーい!焼酎1本も」
A:「どうやって帰ったか覚えてないんだ。」
B:「あははは、ちゃんと帰るのさすがです。」

 

A:「昨日、忘年会でね。」
C:「ふーん。」
A:「盛り上がっちゃって、焼酎1本飲んじゃった!」
C:「ダメダメ。飲みすぎだよ。」
A:「どうやって帰ったか覚えてないんだ。」
C:「バカじゃないの?サイテー!」

極端な会話にしてますが、Bさんとの会話の方が楽しく感じるんではないでしょうか?

この違いは、何でしょうか?

Bさんは、肯定的なコトバを使っています。そして、Cさんは、否定的なコトバを使っています。
人は、会話の中に肯定的なコトバがたくさん散りばめられている方が、楽しい会話に感じます
是非、肯定的なコトバをたくさん使って下さい。

万能ワード[さすが][すてき][すばらしい][すごい]

もともと、サ行の響きはそう快感を感じる音で、心地良い響きになりやすいのですが、ここでは4つの万能ワードをお伝えします。

[さすが][すてき][すばらしい][すごい]

この4つのコトバは、会話の中に溶け込みやすいので、どんな場面でも使えます。文章で書くとちょっと違和感があっても、会話だとスムースに流れます。

A:「昨日、焼きそば食べてさ。」
B:「すごーい。焼きそばですか。」
B:「どこで食べたんですか?」

冷静に考えると、別に焼きそばを食べるのは、すごいことじゃないですよね?
ただ、会話の中だとスムースに流れます。

会話とは、生産と消費が同時に行われます。話した(生産)と同時に相手に届く(消費)ので、相手には肯定的な印象が残ります。是非、使ってみて下さい。

この4つの[さすが][すてき][すばらしい][すごい]だけでなく、肯定的なコトバは相手に楽しい印象を与えるので、色々探して積極的に使ってみて下さい。

はへほの定理

これは、男性の方に使って欲しいあいづちです。

「はー」「へー」「ほー」です。
感心や尊敬の感を与えます。

お客様:「うちの会社は、創業40年になるんだよ。」
あなた:「はー!」
お客様:「その間、様々なことがあってね。・・・・」
あなた:「へー!」
お客様:「それでも、今じゃ1000人の会社にまでなったんだよ。」
あなた:「ほー!」

これで、会話が成り立っちゃいます。

余談ですが、あるお店で、話し好きなお客さんとの会話になりました。私は[はー][へー」[ほー]を使ってみたくなり、しばらくこの3つのコトバとしぐさや表情(うなずいたり、驚いたり)だけで、会話しました。
すると、そのお客さんは、「お前は俺のことわかってる!」と言って喜んでくれました。

まとめ

復唱とあいづちをうまく使うと、信頼関係や楽しい会話が築けます。是非、ご活用ください。コミュニケーションは、あなたがたくさん話をすることではなく、相手に関心・興味を持つところから始まります。

その為には、相手に安心感・信頼感を与え、相手が楽しく会話できる環境を築いてください。

最後まで読んでくれてありがとうございます。

今日もきっと良い日だよ!

[復唱]と[あいづち]を身に付けて、信頼感と楽しい会話コミュニケーションを築きましょう!

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