会話を磨いてコミュニケーションを高める|コトバによる誘導
第6回 コトバの誘導の基本
マキちゃん!あのね?
5,4,3,2 ハイ次!
い、1。
博士、なんですか急に?
びっくりさせてごめんね。
今日は、このことについて一緒に考えてみよう。
今回は、コトバによる誘導についてだよ。
カウンセラーの方なども使っている技術だよ。
へー、面白いそう!!
是非、お願いします。
了解。まずは基本からいくよ。
連続性があると、その後も続くと感じる
博士が、「5,4,3,2 はい次っ!」というと、マキちゃんは「1」と答えました。おそらくあなたも「1」と答えると思います。人は、連続性があるものは、その連続性に従うものが頭に浮かびます。
「A,B,C,D」⇒「E」
「あ、い、う、え、」⇒「お」
など、そうですね。
でも、先ほどの「5,4,3,2」も、「5,4,3,2,5,4,3,2,5,4,3,2」だとどうでしょうか?
今度は「5」が浮かびやすくなります。これは[5,4,3,2]が連続しているので、[2]の次が[5]と思いやすくなるためです。
これが、コトバの誘導の基本です。
連続性があると、その後もその連続性が続くと思ってします。
同じコトバを続けて言うと、似たコトバが浮かびやすい
これは、皆さんが良くやるゲームです。
A:「ピザ、ピザって10回言ってごらん。」
B:「ピザ、ピザ、ピザ・・・・・・・・。」
A:「ここは?(ヒジを指しながら)」
B:「ヒザ!」
このように、同じコトバを何度も言い続けると、似た単語が浮かびやすくなるのです。
これ以外にも、
「1+3=?」
「2+2=?」
「2×2=?」
「1×4=?」
と質問を繰り返し、「今思いつく動物を言ってください。」と質問すると、[ライオン]など4文字の動物が思いつきやすくなります。
これも、何度も[4]という数字を認識させることで、4文字の動物をイメージさせやすくしています。
無意識に語りかける方法
これは、[ミルトン話法]と呼ばれるトークテクニックです。
あなたが、部屋の中で寒そうにしながら、係の人に尋ねます。
あなた:「ちょっと、寒くありませんか?」
すると、係の人は、
係の人:「エアコンの温度上げましょうか?」と答えます。
よく考えると、あなたは「寒くありませんか?」と訊いているので、答えは
「寒いです。」「寒くないです。」となるはずですが、「温度上げましょうか?」
と無意識に反応しています。
このほかにも、何かを探すふりして、
A:「時計持ってませんか?」と訊くと
B:「今、5時14分です。」と答えたり、
A:「のど渇かない?」と言うと
B:「どっか、お茶しようか?」と答えます。
質問に忠実に答えると、
「時計持ってます。Or 持ってません。」
「のど渇いてます。Or 渇いてません。」となるはずです。
このように、コトバの使い方で相手がこちらの意図するように考えさせることが出来るのです。
まとめ
今回は、誘導話法の基本について書いてみました。
- 連続性があると、その次も連続性が続くと思う。
- 同じ単語を何度も言うと、似た単語が頭に浮かびやすくなる。
- 同じ数字を何度も言うと、数字と同じ語数の単語が浮かびやすくなる。
- 誘導話法を使うと、意図する答えに導ける
このように、話し方のテクニック(誘導話法)をマスターすれば、相手を無意識にこちらの思う方向に向けることが出来ます。これから、何回かに分けて、誘導話法について話していきます。
この話法がわかると、メディアやTV通販などの見方が変わります。
「あーここで、誘導しているな・・・。」ってわかるようになります。でも、悪用は厳禁ですよ!
最後まで、読んでくれてありがとうございます。
今日もきっと良い日だよ!
コメント