このカテゴリーでは[脳のクセ]と題して、脳がどういう仕組みで考えているかを知って、コミュニケーションやあなたの行動に役立てていきます。
コミュニケーションを高める|脳は、現実と想像の区別が出来ない
今回は、[脳は、現実と想像の区別が出来ない]というテーマについて考えてみましょう。
第6回
脳は、現実と想像の区別が出来ない
今回は、[脳は、現実と想像の区別が出来ない]について考えてみよう。
博士。そんなことないですよ。
ちゃんと、夢と現実は違うことぐらい誰だってわかりますよ。
子供でもわかりますよ。それくらい・・・・。
ん~、そうかな?じゃあ、いつものように一緒に考えてみようか?
ところで、マキちゃんは梅干しは好きかい?
あんまり好きじゃありません。だって、すっぱいんだもの。
博士、急に変なこと言うから口の中がすっぱくなっちゃいましたよ!
ゴメンゴメン。
でも、マキちゃん。梅干し食べてないのに、口の中がすっぱくなっちゃたんだろう?
あれ、そういえば不思議ですよね?
食べているわけじゃないのに・・・???
これが、[脳は想像と現実の区別が出来ない]ってことだよ。
みなさんも、一緒に考えてみましょう。
こんな経験は、ありませんか?
- 悲しい小説を読んだら、涙がこぼれた
- ホラー映画を見たら、ドキドキして怖くなった
- 好きな人のことを考えると、思わずにやけてしまう
これらは、今起きているわけではありません。すべて想像の世界です。
でも、身体も心も反応していますよね?
これが、[脳は、現実と想像の区別がつかない]ということです。
脳は、頭に思い浮かべているものが、[想像]であっても[現実]であっても同じ神経回路を使って処理をして、各器官に指示を出しています。
つまり、
「何かをイメージするということは、脳にとっては現実に体験していることと同じ」なのです。
マーケティングの世界では、このイメージさせることは大変重要とされています。なぜかというと、人はイメージしてから行動するからです。そのため、より鮮明にイメージできるように構成しているのです。その視点で通販番組など見てみると面白いですよ。
通販番組については、別の機会に詳しく話しますね。
イメージ力をつかって夢を実現する
成功哲学などでは[夢をリアルに感じましょう]と教えています。
例えば、あなたが[フランスに留学したい]という夢があれば、机の周りにフランスの写真を飾ったり、フランスの音楽を聴いたりします。そして、
- 留学するときはどんな服装で行くのか?
- フランスで最初にどこに行くのか?
- どんな友達ができているのか?
- どこに住んでいるか?
- ・・・・・・・
など、詳しくイメージしていきます。あたかも、もうフランスに留学しているかのようにイメージしていくのです。このイメージが強いほど夢に近づくと言われています。面白い映画やテレビ、小説などがそうであるように、臨場感が強い方に脳は引っ張られ、そのイメージに向かう行動をしていくのです。
昔、[仁義なき戦い]というヤクザ映画が流行ったとき、映画館から出てくる多くの人が菅原文太になって出てきたっていう話もあります。
あなたも、今夢を持っているのなら、現実世界よりももっと強い臨場感のあるイメージしてみてください。きっとその夢に近づいていきますよ。
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