前回から引き続き、ミスコミュニケーションが起こる原因を考えてみます。今回は、[足りない情報は脳が勝手に埋める]についてです。
前回は、コトバの便利さと限界について考えてみました。[コトバでは全てを伝えることが出来ない]でしたね。そして脳は、その足りない部分を勝手に埋めていくのです。今日は、そのことについて考えてみます。
コミュニケーションを高める|テンプレート
前回に引き続き、ミスコミュニケーションについて考えよう。
博士、よろしくお願いします。
昨日ね、美味しいパスタを食べたんだよ。
へー!良いですね。
私も誘って下さいよ!
どこで、どんなパスタを食べたと思う?
美味しいって言ってるから、きっと高級イタリアンレストランでカルボナーラとかかしら?きっとその店の人気料理で・・・?
ははは。家の近くの安い洋食店で、ナポリタンセットだよ。
ドリンク付きで800円。
なーんだ。想像したのと全く違う!
それなら、私一人でも行きますよ。
ゴメンゴメン。
これが、[足りない情報は脳が勝手に埋める]ってことだよ。
前回、コトバには限界があるという話をしました。コトバと言うのは、物事を簡略化して素早く伝える道具であり、すべてを伝える道具ではないと言うことですね。
では、伝えきれていない部分はどうなるのでしょう?
それは、受け手側の脳が勝手に埋めて解釈しているのです。しかも、人によって解釈の仕方が異なるので、千差万別の受け取り方が生まれます。
どうして、そうなるのでしょうか?
それは、今までの経験や知識などから起こります。人が自分と言う人格を形成していくのに、以下の影響を受けています。
その為、価値観や捉え方が人によって異なるのです。
例:
「昨日、美味しいカレー食べたよ!」
何カレー?/レストラン?/どこで?/一人で?・・・
⇒事実:自宅で一人レトルト・カレー
「年収2000万円超えるのって難しいよね?」
ということは、1000万円以上は あるのかしら?
⇒事実:年収600万円
「今度、紹介する彼なんだけど、けっこうイケてるのよ!」
イケてる?顔なの/スタイルなの/性格なの/
⇒事実:海外留学して英語がペラペラ
このように、人によって捉え方が違うのです。
余談ですが、
今、国々でいろいろ主張することが多く、日本人からみると「なぜ,そんな風に捉えるんだろう??と不思議に思うことがあります。
ただ、その国の中では、教育/ナショナリズム/歴史 などから、そう考えてしますのかも知れません。
国家思想は、時代の権力者の都合の良いように情報を与え、ルールを作っています。
私たちも、1つの情報に捉われることなく、客観的な情報・確かな情報を見定め 取り入れるよう心掛けていきたいものです。
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