会話を磨いてコミュニケーションを高める|単位を変える
第8回 単位を変えてみる
20万円のパソコン買おうかなって思ってるんだ。
結構、高いんですね。
もう少し、安いやつでも良いんじゃないですか?
そう思う?でも、1日1杯コーヒー我慢すれば買えちゃうんだよ!
そうなんですか!
だったら、楽勝じゃないですか!
今回は、[単位]、[数値]、[%]の表し方、使い方でイメージが変わるお話です。
大きさの単位でイメージを変える
今、あなたは昆虫図鑑を見ています。
○○クワガタの大きさ[全長45㎜] 大きく感じますよね?でも、センチにすると、たったの4.5㎝です。昆虫図鑑は、[mm]で表記することで、実際より大きく感じます。
1000gも痩せた! は、1kgです。
$50(50ドル)は、≒5,500円です。
このように単位を変えると、ずいぶんと印象が変わります。
金額の単位でイメージを変える
高価な買い物も分割していくことで[安い]と思わせることが出来ます。これは、通販などでよく使われているテクニックです。分割して金額を小さくしていきます。
例えば、12万円で素敵なジャケットが紹介されているとしましょう。
「(この素敵なジャケットも)20回分割払いですと、月々たったの6000円で手に入ります。」
さらに、「これは、1日にすると200円程度のお値段です。1日コーヒー1杯のお値段でこの素敵なジャケットが手に入りますよ!」
200円×30日=6,000円
6,000円×20回=120,000円
となります。12万円の商品がたったの200円で手に入るイメージを作っているのです。そして、最後に1杯のコーヒーと比較しています。ここが重要です。
いつでも身近で気軽に手に入るもの(ここでは、1杯のコーヒー)との比較に置き換えています。
このことにより、この素敵なジャケットが簡単に買える気になりますよね?
という私も、若い頃、これでたくさんの楽器を買ってしまいました、トホホ・・・・。
金額表示 [割引]と[%off]
①「1万円の商品が、半額!」
②「1万円の商品が、50%Off!」
③「1万円の商品が、5000円引き!」
どれも、同じ5,000円の割引ですが、表現の仕方で印象が変わります。
例えば、高級ブランド品の場合、[半額!]の表現を使うと、何となく安っぽいイメージになります。
身近な商品だと、半額のほうがイメージしやすくお得感が感じられます。
この表現は、元の金額によっても印象が変わります。
①「100円の商品 どれでも半額!」
②「100円の商品 どれでも50%Off!」
③「100円の商品 どれでも50円引き!」
安い商品の場合、割引金額で提示すると[たった50円…]と感じますが、[半額]や[50%off]だと、すごく安く感じます。
このように、扱う商品によって、割引表示を変えることで、購買意欲を変えることが出来るのです。
統計での[%]表示
これも良く使われている表現です。
「この商品を使った、80%のお客様に満足頂いております。」
こう聞くと、「へーすごい!」って感じますが、5人にアンケートして4人が満足しただけなのかも知れません。
それだったら、「たった、5人の意見じゃん…。」と思いますよね?
しかも1人の意見で20%も結果が変わります。
①「この商品を使った、80%のお客様に満足頂いております。」
②「この商品を使った、5人に4人は 満足頂いております。」
③「この商品を使った、5人にお聞きし、4人のお客様に満足頂いております。」
印象が変わりますよね。
そして、たくさんの人にアンケートをしたら、細かな数値で知らせた方が信ぴょう性が上がります。
①「この商品を使った、80%のお客様に満足頂いております。」
②「この商品を使った、82.16%のお客様に満足頂いております。」
*たくさんのアンケートが得られたら、その母数も表記すると良いでしょう。
③「1万人のアンケート結果から、この商品を使った、82.16%のお客様に満足頂いております。」
もし、アンケート結果が思ったほど良くないと表現が変わります。
①「この商品を使った、78%のお客様に満足頂いております。」
②「この商品を使った、約80%のお客様に満足頂いております。」
[%]の使い方で、イメージが変わります。もし街やテレビ、新聞、雑誌でこのような表現を見つけたら、ちょっと思い出してください。その意図がわかるかも知れません。
まとめ
最後まで、読んでくれてありがとうございます。
今日もきっと良い日だよ!
コメント