言葉について考えてみよう
今回は、コトバについて考えてみたいと思います。
コトバっていったい何でしょうか?
改めて問われると、どう説明してよいかわからないですね。
『コトバ』の3要素
[コトバ]には、3つの要素があります。
1つ目は、音としての機能です。2つ目は、文字としての機能。そして、3つ目は意味としての機能となります。
それでは、その3つの機能を詳しく見ていきましょう。
1. 音としての機能
単純に音の響きから感じるものです。
発声にまつわる身体感覚(語感)/小脳で感じとめる、身体感覚や印象をさします。
まずは、どうやって音(こえ)を出しているか確認しましょう。
音は、母音/子音/促音/撥音/長音/拗音の6通りがあります。
母音-声帯の動きだけで出す人間の自然音/口の開け方だけで、音声の種類を変え
ることができる。[A,I,U,E,O]
* 音を切らずに、発することが出来ます。
* 音声学・言語学では「楽音」と表する。
子音-意識的に呼気の流れを妨害して発する音
喉・唇・舌を巧みに使い、呼気の流れを妨害する
[K,S,T,N,H,M,Y,R(L),W]
その他-促音/撥音/長音/拗音
ことばにリズムをつける音となります。
人は、コトバの意味だけでなく、この音(響き)からも、多くの影響を受けています。
例えば、どちらが強そうに感じますか?
「ゴジラ」 VS 「コシラ」
「機動戦士ガンダム」 VS 「機動戦士カンタム」
濁音があると、[強そう][粗い]イメージが出てきます。
[するっ]と[ずるっ]
[さらっ]と[ざらっ]
繰り返すと、継続性を感じます。
[するっ]と[するするっ]
[じわっ]と[じわじわっ]
また
[ま行]=温かさ/
[さ行]=爽快感/
[ら行]=艶やかさ
を感じると言われてます。
2. 文字としての機能
記号(文字)に意味を持たせ、コミュニケーションをはかるツールのことです。
コトバを記号化(文字/活字)して、文字に意味を持たせました。
それにより、同じ響きの単語でも、前後の会話や文章の読むことなく、意味がわかります。
例
[橋][箸][端] [石][意志]などが、これにあたります。
3. 意味としての機能
いわゆるコミュニケーションとしてのツールとして機能するが、
言葉本来の意味と心での意味の2種類を持っています。
会話には、この心の意味が含まれるために、コミュニケーションを非常に高度にしています。
例#1:
夜遅くにセールス電話がなりました。お客様はちょっとお怒りの様子。
あなたは、A,Bどちらの返答をしますか?
お客様 :「いったい、今何時だと思ってるんですか???」
A :「8時30分です。」
B :「大変遅くなり、不快な思いをさせて申し訳ございません。」
例#1では、表面上の言葉の意味としては、時間を訊いています。
でも、伝えたい(要望)意味は、違ってきます。
この部分を理解しないと、ミスコミュニケーションを起こしてしまうのです。
人はコトバを使えるようになり、コミュニケーション能力が発達しました。
我々、ホモサピエンスは、ネアンデルタール人より体も小さく、脳も小さかったようです。
それでも、ネアンデルタール人が滅び、ホモサピエンスが生き残ったのは、のどボトケの位置が影響してるらしいのです。
ネアンデルタール人の のどボトケは、我々よりものどに近い位置にあったため、使える音が少なかったようです。
その為、個々の能力が高くても、伝達する能力、継承する能力が低かったとの事です。
NHK特集より
これから、このコトバについて考えてみましょう。
コメント