会話を磨いてコミュニケーションを高める|誘導話法2

トークスキル
トークスキルを磨く
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あなたが、相手に伝えたいことがあるとします。その伝えたいことに対する抵抗感をなくす方法があるとしたら???今回は、そのトークテクニックについて一緒に考えていきましょう。とっても簡単なテクニックですので、あなたも無意識に使っているかも知れません。
そのテクニックを理解し意識的に使えることが大切です。今回は、[主語の省略]と[動詞の名詞化]についてです。
誘導話法を覚えると、こちらの意図するように考えさせることが出来ます。

 

このカテゴリーでは、トークスキル(会話)の磨き方について考えていきます。言葉の使い方で、相手の行動が変わります。コールセンターや営業でも十分参考になる内容ですので、仕事にプライベートにお役立てください。
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会話を磨いてコミュニケーションを高める|誰が言ってるの?

第7回  主語を省略する話し方

博士

新年の初めに夢を紙に書くと、その夢が叶いやすいんだって!

マキ

えー!本当ですか?!

早速家に帰ってやってみますね!

博士

って、うちのおじいちゃんが、私が小さい頃いつも聞かされてた。

マキ

な~んだ。

博士のおじいちゃんの話ですか?

マキ

じゃあ、書いても書かなくても どっちでもいいや。

主語を省略すると、相手の抵抗感がなくなる

最初、博士が
「新年の初めに夢を紙に書くと、その夢が叶いやすいんだって!」と伝えると、マキちゃんは、
「早速家に帰ってやってみますね。」と答えました。

その後、「この話は博士のおじいちゃんの話」と聞くと、マキちゃんは「どっちでもいいや。」と気持ちが変わっています。

この会話は、[おじいちゃん]という主語があるか、ないかだけの違いです。主語を省略することで相手の抵抗感を受けにくくなり、こちらの伝えたい内容が無意識に伝わりやすくなるのです。

但し、[主語]をつけた方が説得力が増す場合もあります。それはその業界で活躍している有名人、権威者などのコトバの場合です。

先ほどの、「新年の初めに夢を紙に書くと、その夢が叶いやすい。」を例にとってみましょう。

1.「新年の初めに夢を紙に書くと、その夢が叶いやすい。」そうです。
2.「新年の初めに夢を紙に書くと、その夢が叶いやすい。」とおじいちゃんが言ってました。
3.「新年の初めに夢を紙に書くと、その夢が叶いやすい。」と心理学では通説です。
4.「新年の初めに夢を紙に書くと、その夢が叶いやすい。」と脳機能学者の茂木博士が言ってました。

どうですか?主語によって、ずいぶんと説得力が変わりませんか?

主語があると、抵抗感が出てきます。特に[2]のように相手の知らない具体的な人の名がでると、「それはその人の意見でしょ。」っと、思っちゃいます。でも、それが有名人、著名人のコトバだと、受け入れやすくなりますね。

「一度決めたことは、最後まで続けなさい!」ってしつこく言っても聞かない子供が、
テレビでイチローが「一度決めたことは、最後まで続けることが大切です。」って言うと、素直に聞いたりします。

あなたや有名でない人のコトバを伝える時は、主語を省略することで、一般的な話のように感じさせることが出来ます。
そのコトバが、有名人・著名人・影響力のある人のコトバだと、主語をつけることで説得力が増します。但し、その業界で活躍している人ですよ。

「乾燥肌には、○○クリームが良い。」らしいですよ。
⇒「ふーん、そうなんだ。」

「乾燥肌には、○○クリームが良い。」と、友だちのAさんが言ってました。
⇒「Aさんって誰よ?」

「乾燥肌には、○○クリームが良い。」と、イチローが言ってました。
⇒「???? 何でイチロー?」

「乾燥肌には、○○クリームが良い。」と、広瀬すずが言ってました。
⇒「試してみた~い。」

いかがですか?

コトバを名詞化して伝える

もう一つ、誘導話法をお教えしましょう。それは、動詞を名詞化するということです。動詞を名詞化することで、相手の抵抗を感じさせにくくなります。
それでは、次の[1]と[2]の会話文を比べてみてください。

1.「あの人は、いつも私のことを否定します。」
2.「あの人は、いつも私に否定的です。」

[1]を言われると、どんな否定をするのか聞きたくなりませんんか?
[2]だと、何となく「そうなんだ」と思ってしまいます。

これは、文法からの影響です。[1]は、一般動詞なので目的語が必要となる文です。その為、具体的な内容(今回の場合は、どんな否定をされたのか)を聞きたくなってしまいます。[2]は、Be動詞的な表現になるので、あの人=否定的な人で完結するので、抵抗感がなくなるのです。

1.「あの人は、暴力を奮います。」
⇒「どんな暴力を奮うの?」

2.「あの人は、暴力的です。」
⇒「そうなんだ。困った人だね。」

まとめ

今回は、誘導話法2として、[主語の省略]と[動詞の名詞化]について書いてみました。

  1. 主語を省略することで、抵抗感をなくすことが出来る。
  2. 有名人・著名人のコトバの場合は、主語を入れることで説得力を増す。
  3. 動詞を名詞化することで抵抗感をなくすことが出来る。

最後まで、読んでくれてありがとうございます。
今日もきっと良い日だよ!

 

コトバの使い方で、無意識にこちらの意図する話への抵抗感をなくすことが出来ます。

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