皆さんは、「カモメのジョナサン」というタイトルは知っていますか?
名前は知っていても、読んだことある人は少ないかもしれません。
私の周りには誰もいませんでした。
出張の時に、機内で何か読みたいと思い、空港内の書店で買いました。
何となく手に取っただけで、すごく読みたいとかは思っていませんでした。
文庫本で、新潮文庫から出ている[完成版]というものです。
機内で読んだときは、そんなに考えずに読んでいましたが、
*でも、面白い本です。
改めて読み直すと、考え深い内容なんです。
と言うか、神様が誕生するまでの過程を書いている本だと思うのです。
あらすじを書きますと
ジョナサンというカモメがいます。
平穏な日々を送っている生活に満足できず、飛ぶというテクニックを追求していきます。
みんなからは、今のままでいいじゃないかとつまはじきにされ、群れから離れていきます。
それでも、ジョナサンは飛ぶテクニックを追求していき、今までとは全く違う飛び方を習得します。
そんな時に、ジョナサンの速さに追従するカモメが現れます。
そして、ジョナサンをより高度はテクニックを学ぶ仲間がいて、その仲間に誘われます。
ジョナサンは、その仲間に入るのですが、その中でも群を抜いて成長していきます。
1つの境地にたどり着くわけです。
その頃、一般のカモメの中にも、今のままじゃダメだと考えるカモメが現れてきます。
ジョナサンは、下界に降りて、そのカモメたちにテクニックを教え始めます。
ジョナサンの弟子10羽にテクニックを教え、それを他のカモメに教えていくように伝えます。
最初の10羽はしっかりとジョナサンの教えを守り、自分たちもそのテクニックを習得していきます。
ところが、それ以降のカモメは、自分たちがテクニックを習得する大変さから逃げてしまいます。
そして、ジョナサンの「伝えた言葉」や風貌などにばかりこだわります。
ジョナサンが、群れを飛び出した場所は聖地となり、祭殿となります。
遂にジョナサンは、神となる訳です。
そんな状態に不満を持ち、テクニックを磨くカモメが現れます。
そのカモメが練習中に、1羽のカモメが現れます。
そして、そのカモメがジョナサンだと言う話です。
どうですか?仏陀やキリストと似ていませんか?
1.今の生活に満足できず、心の追求をしていく
2.そして、悟りの境地にいたる
3.それを 愛弟子に伝え修行する
4.教祖が死して、弟子たちが伝えていく
5.それを文字にして、聖書、経典となっていく
6.教祖を知らないものは、その経典、聖書を読んでいく
7.その経典、聖書と儀式が残っていく
8.そして、いつかまた救いの手を差し伸べるように、現れる。
その観点で、読んでみてください。
とても面白いと思います。
コメント