架空請求詐欺からの電話の対処方法について
最近、Youtubeなどでも、[架空請求詐欺]のテーマの動画がたくさん上がってます。それだけ、たくさんの事件や被害があるのだと思います。
実は、最近私にも[架空請求詐欺]から電話がありました。そのトークの組み立て方があまりにも巧妙だったので、ブログに書くことにしました。是非、あなたもこのブログを参考にして、[架空請求詐欺]に引っ掛からないようにして下さい。
また、架空請求詐欺からの電話が入った場合の撃退法、その他対処についても書いてみました。
架空請求詐欺との通話[朝早くに、1本の電話が入りました]
朝、9:00過ぎに一本の電話が入りました。穏やかな口調です。
*○○様のケータイ電話でしょうか？
*私の本名です。以下DENで表記します。
はい。DENですが？
DEN様。メールアドレスは、xxx＠xxx、電話番号は、000…で間違いないですか？
はい、そうですが？
何かご用ですか？
申し遅れました。
私は、㈱○○○○の□□と申します。
実は、DEN様が支払い長期滞納により、裁判にかけられます。
△△セミナーに登録された記憶はございますか？
全くそんな記憶にないです。
何のことでしょうか？
2年前のことですので、覚えてないかもしれません。
2017年12月26日23時17分35秒に、このお名前、電話番号、メールアドレスでセミナー参加の登録のログがありますので、登録したのは間違いありません。
自動会員登録となるサービスですので、本日までの月会費、延滞金、手数料が発生しております。お支払頂けますか？
全く記憶にありませんので、支払えません。
そうですか？
2年以上前のことですから無理もありません。
もしかしたら、このアドレスを他の方が使ったのかも知れません。
このアドレス、電話番号を知ってる可能性のある方は、他にいらっしゃいませんか？
例えば、会社同僚、ご家族、お子様など・・心当たりはないでしょうか？
ありませんし、その名前のセミナーに登録した記憶もありません。
そうですか…。
あっ、もしかすると、あなたの個人情報が第3者に盗まれたのかも知れません。特別な機械で調べてみます。1，2分お待ちください。
お待たせしました。
調べましたら、やはりDEN様の個人情報が盗まれていました。
これ以上問題が大きくなる前に、早急に対処しないと大変なことになるかも知れません。
本日までで、月会費、延滞金、手数料などで38万6000円になっております。先方(セミナーの会社)は明日の朝、[裁判の申請手続き]をすると言っております。
このまま、放っておくと、裁判費用なども発生してしまいます。
ご安心ください。今回の件ならば、私どもで、被害を最小限に抑えることが出来ますが、いかがしましょうか？
そうなんですか？
どのように、するんですか？
DEN様には、裁判の申請を止めなければならないので、いったん請求金額の38万6000円を振り込んで頂きます。その上で、今回は事情が事情なので、私の方で、セミナー会社に今回の事情を話し、裁判の取り消しとDEN様の支払額の返金手続きをさせて頂きます。
また、今後、DEN様の個人情報が盗まれないように手配も致します。
その後、私どもの手数料の５％（1万9800円）だけ引かせて頂き、残金をDEN様の口座に振り込ませて頂きます。
そうですか…。
取り敢えず、私どもの顧問弁護士に相談してみます。
えっ？顧問弁護士ですか？
今すぐ、この電話で手続きしないと、裁判手続きをされてしまい、さらに高額の金額が必要となりますよ！！
仕方ありません。裁判の手続きして下さい。
恐れ入りますが、弁護士と相談するので、□□様の会社の住所を教えて頂けますか？
会社住所等はメールでお送りします。
え？なぜ？
今、ここで住所を言って頂けないでしょうか？
とにかく、住所等必要事項はメールでお送りさせて頂きます。
失礼いたします。ガチャ。
以上が今回のやりとりでした。その後、相手の電話番号をネット検索すると、やはり詐欺会社（詐欺電話番号）で上がっていました。その後、メールも電話も入っておりません。
今回の手口を整理
今回の電話のやり取りをまとめてみます。
１．一貫して、大変紳士的な口調、応対です。
２．常に私の味方で、「何とか良いかたちで解決してあげたい」という態度です。
３．途中に専門用語を使い、私を混乱させ、その後「ご安心ください。・・・」と続けます。
４．無料ではなく、「請求金額の５％だけを支払えば」と真実味があります。
５．今、この電話で決めなければ、裁判になります。と煽ります。
今回の架空請求詐欺の手口が巧妙なのは、「すぐに支払え！」ではなく、[私の味方]として話している点です。その後、[事情が事情]として、今回は特別に、[手数料だけですべて解決し、さらに今後こう言った電話を全て止める手配もします。]としています。
このような手口を知らないで、慌ててしまうと、つい「お願いします。」と言ってしまいます。なんせ相手は、一度も暴言を吐くこともなく、常にあなたの味方を装っていますから。
ネットで調べると、もちろん[振り込んだ金額が返金されることはない]と書いてました。
詐欺に騙されないために
今回は、直接の電話でしたが、Eメール、封書などで送られてくる場合もあります。
１．身に覚えがない、怪しいと感じた場合、記載されている連絡先には絶対連絡しない。
⇒（相手は、巧妙です。電話などでは言いくるめられる可能性があります）
２．記載されている、連絡先（社名、住所、電話番号、Eメール）などを、ネットで検索してみる。
⇒（こう言った詐欺情報はネットに上がっていることが多いです。私の場合もネットに上がってました。）
３．万が一、電話に出てしまった場合も、落ち着いて対応すること。
⇒（相手は、[必ず今この電話で対応しなければ]と煽ります。「顧問弁護士に相談する」、「親せきに警察がいるので、まず相談してみる」などと言って、その場での返答は絶対しないで下さい。）
４．今後、電話がかからないように電話番号拒否設定をする。
その他、注意点
今回の私のケースでは、[名前、ケータイ番号、メールアドレス]が入手されていました。おそらく、情報収集で[無料資料進呈]などに登録した情報が売られたのだと思います。
この点は、私も反省しています。あなたもむやみに登録しないようにしましょう。また、私のように[無料登録用]に１つメールを持つことをお勧めします。大切なメールと、そうでないものを区別できます。
また最近、Youtubeなどで、たくさん上がっていますが、[架空請求詐欺と勝負]みたいな事は絶対にやらないで下さい。あなたが詐欺に引っかからないと感じれば、その後は連絡が来なくなります。
変にケンカ腰になったり、煽ったりすれば、家にまで押し掛ける可能性もありますし、本当に脅される可能性があります。
常に、毅然とした態度で対応することです。あなたが慌てたり(相手の言いなりになったり)、逆にケンカ腰になると、あなたの情報を他の詐欺グループに公開されてしまうこともあるようです。
気をつけましょう。
最後に、ちょっと笑い話
以前、私の母宛てに[オレオレ詐欺]から電話がありました。
２．事業に失敗して300万円、今日振り込まないと大変なことになる。
と言ってきました。
母は、「うちにそんな金無いことあなたが一番知ってるでしょう？それより、早く病院に行って風邪を治しなさい。」といって対応しました。
その２，３日あと、母の友人の元にも[オレオレ詐欺]から電話がありました。
２．事業に失敗し1,000万円、今日振り込まないと大変なことになる。
今回も、事なきを得たんですが、母は激怒しました。
「何で、うちが300万円で、○○さん（母の友人）が1,000万円なのよ！うちの方がお金がないって事！」
そこかい？？？？
恐るべし、母親でした。
最後まで読んでくれてありがとう。
今日もきっと良い日だよ！
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