何も言えない日。ただ、精一杯生きることを誓いました。

役立つ話&たわ言綴り
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命について考える一日となりました。

1月~4月まで一緒に仕事をしていた、研修生が、全部で7名います。
みんな、地方の支店から選ばれた優秀な子たちです。

当初は、3週間の研修予定で来ましたが、3月を過ぎても帰れる雰囲気が全く無い。
私自身が4月末契約を終了してしまいましたが、彼らとは今もつながっています。

その中の一人に、4月末に奥さんが出産予定の研修生がいました。
予定日より、だいぶ遅れての出産でした。確か5月になってからの出産でした。
初産なのと、奥様がもともと体が強くなく、かなりの難産だったそうです。
母子ともに無事でした。

彼が子供を抱いた写真がメールで送られてきて、私の心も温かくなりました。
1つの命が芽生えたのです。

研修生の彼は、その時期ずっと研修だったので、ほとんど実家に帰れていない。
奥さん方のご両親からは、「仕事とは言え、こんな大事な時期に帰らないなんて、どういうことだ」と
かなり言われていたようです。

出産後も、また研修として戻ってきました。
早く研修が終わるようにと、彼も悩んでいましたが、
会社から指示があり、遂に彼だけ支店に戻れる時期が来ました。

私の元にも、研修の仲間から「明日、飲み会しますが、参加できますか?」とメールが入りました。
私は、「きっと彼の送別会だ」と思い、快く参加することにしました。

ところが、その後メールが途絶えました。
私が「飲み会は何時からですか?」とメールをしても返事がありません。

心配でしたが、待つことにしました。

原因は、こうでした。

私にメール「飲み会のメール」が入ってから、すぐに彼の元に連絡が入りました。
奥さんが危篤だとのことです。

原因は、菌が体の中に入り、それが脳で血栓となり、脳こうそくになったそうです。
彼が到着した時は、もう意識は無く、脳死の状態でした。
奥さん方の両親と相談し、延命ではなく自然死を選択したそうです。

そして、3日後亡くなりました。

彼と奥さん方のご両親とは、うまくいっておらず赤ちゃんも抱かせてもらえない状態でした。
彼自身も、食事もせず、ほとんど寝ず、ただただ、奥さんのそばに居たとのことです。

この話を聞いて、私は何も言えませんでした。
どんな慰めの言葉も、彼の辛さには届かないと思いましたし、
可哀そうとか、軽々しい言葉も言いたくなかったです。

だれも責めちゃいけない。もちろん自分自身も。
ただ、それだけを想っています。

命を大切にして生きる

そして、私たちも今を精一杯生きていかなきゃと思います。
私たちが、何となく過ごした1日は、誰かにとっては生きたい1日かも知れません。

だから、精一杯生きましょう。
そして、みなさん。

簡単に命を投げ出さないで下さい。
必ず道はあります。

簡単に命を奪わないで下さい。
認め合う道も必ずあります。

今日も読んでくれてありがとうございます。
精一杯生きましょう。

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